最近読んだ『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』という本が、結構面白かったのです。
純情可憐な容姿の“雪妖精”が、内実は逞しい狩猟民族の“雪男”の領主が一目惚れしたのは、
“紅蓮の鷲”の異名を持つ軍人だった―。(※女だよ)
軍歴が長く、女性としての己れの魅力について懐疑的だった“紅蓮の鷲”ジークリンデは求婚者の“雪妖精”リツハルドに一年間のお試し婚を提案する。仮の夫婦として生活を始めた二人は―…
いやぁ、生活の場が過酷だけど、暮らしそのものはほのぼのとした絵日記風の作風で、血沸き肉踊るような話ではありません。
まぁ、犬橇でトナカイ狩ったり熊を退治したり密猟者を捕らえたり、血抜きして肉喰って踊ったりはしますが。
純情一途でちょっとヘタレな“雪妖精”と恋に不器用でちょっと臆病な“紅蓮の鷲”のおっかなびっくり恋模様を物陰からドキドキハラハラしながら見守るような話です。
あと、すっげぇ鹿肉とか猪肉とか熊肉が喰いたくなります。
ギャップ婚と謂えば、
厳つい軍人が儚げな田舎娘と地方暮らしをする『左遷も悪くない』は、4巻までは良かったのですが、最終巻が、というかタイトルの“左遷”の原因とその解決がヌルっというか、サクっというにはスカっとしない感じで流され気味(主人公が直接対峙して解決とかじゃない)に収束してしまうのがモヤっと。まぁ、“左遷”先での生活を重点に置いてる話で、その生活に安寧がもたらされるから良いか、という感じですから、
あくまで文責担当の意見です。つまらないと思ってたら、まずは取り上げてすらないので興味があれば。