アート運転代行大阪
大阪府公安委員会認定 第620292号
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日別アーカイブ: 2015年12月19日

三国 運転代行

世には知られざる名作というものは多数ありまして、
光の国出身ではないウルトラマンの、所謂平成三部作、
V6の長野くん主演の『ウルトラマンティガ』、
つるの剛士主演の『ウルトラマンダイナ』の後を継いだ
『ウルトラマンガイア』は今一つ影が薄いのですが、非常に纏まりのよい良作です。

さて、『マックス』や『コスモス』など正直微妙なウルトラマンを差し置いて(?)一際光ってないのが
『ウルトラマンネクサス』です。

別所哲也主演の劇場映画『ULTRAMAN』の世界観を引き継ぐこの作品は、ひたすら暗いです。作品テーマが“受け継がれる絆”で、複数の人間がウルトラマンに変身するのですが、
皆、何がしらかの“傷”を持っているのです。
一人目は戦場カメラマンで、親しくなった少女を助ける処かその死の瞬間を写真に納めてしまった自分を責め、“光”と融合する適格者になったことを“贖罪”と思っている。
二人目は“大いなる宇宙意思(ウルトラマンではない別の存在)”と交感できる因子を持った人間を殖やそうとした計画の被験者で、被験者独特の病を得て、開発の目処もたたない薬を待つ身故か、その戦う姿勢は捨て身。
三人目は、主人公の上司で、幼い頃の“宇宙人”に襲われた記憶と、恋人兼パートナーに裏切られて激しく“宇宙人”を憎む女性。“光”の巨人たるウルトラマンすらも憎しみの対象。
四人目でやっと主人公。レスキュー隊員としての己れの適性に疑問を抱いていた中で“上位組織”への出向を命じられて、迷いながら状況に流される。各“適格者”と深く関わっていく中で見失っていた“己”を取り戻し、“最適格者”となる。

敵対する“見えざる手”が人間(知的生命体)の“恐怖”を糧にする為に防衛チーム“ナイトレイダー”は人の目に触れにくい夜に活動する為、装備が地味(を装う)。実戦部隊をサポートし、戦闘を目撃してしまった人の記憶を奪うなどの事後処理をする諜報チームに至っては黒のスーツ(背広)に市販の一般車(外見は)。
土曜日早朝放送という条件下で、見た目地味(シリアスでリアリティな非常にカッコイイのだけど…)な玩具が売れるわけもなく、打ち切りで話数が短くなってしまったが、この手の挑戦的意欲作品のスタッフは逆境でも捨て鉢にならずに最後まで作品に“愛”を注ぐもので、若干クライマックスは走り(端折り)気味な感じもするが、逆にクライマックスの緊張感を煽るようなテンポになったよう。
特撮作品を愛する文責担当が、本放送時に観る観ないはともかくとしてもその存在すら知らなかった“地味”な作品ですが、
あまりにも評価が低過ぎるのがホントに惜しい作品です。マジで。

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