『がっこうぐらし! SCHOOL-LIVE!』という深夜アニメが仲々面白いのです。
学校生活部という学校で合宿生活をする女の子四人の部活動の、ほのぼの日常萌え系のつまらないアニメかと思っていました。最初は。
どことなく違和感、齟齬を感じつつも淡々と話が進んでいくのですが、
第一話のラストで彼女たちが生活している学校は荒廃しており、見渡す限りの範囲で蠢く者はゾンビと化した人々。彼女たちの合宿生活は取り残された学校でサバイバル生活を余儀なくされているのでした。
叙述トリック的な演出で、非日常な状況下で日常生活を営むという異常。しかし、その異常な日常は意図されたものであるが、
守られているものが、その実は護っていた―…という心理トリック、叙述トリックで視聴者を油断させないのです。
というのは、伏線という程大仰ではない(もちろんそうではないものもあります)のですが、何気ない会話の中のセリフでも話が進むと別の意味を持ってきたり深い意味になってしてくるのです。
ザッピングシステムではありませんが、別のキャラクターの視点、心理で一つシーンがまったく違う展開になっていたりするので、
普通に一回観てフ〜ンでは済まないのです。まぁ、普通にフ〜ンと観ても構わないのですけど。
ちなみに、原作者がアニメの演出もやっているのですが、原作漫画とは見せ方、演出が違うので、原作を読んで先の話を知っていても、逆に、それが故にアニメの展開が気になる作りとなっています。