はてさて、“異世界チート”ものでなンで“安易”かと謂うと、
転生(転移)時に、それまで無かった能力が付加され(てい)ることが多いのですが、
理由が判らないまま能力を持ち、
説明もないまま話が進み、
謎のまま話が終わるというものが結構多いのです。
強いて謂えば、“転生したから”能力がつく―。それも“チート”なくらい絶大な―。
転移のパターンでは、ドラえもんの『宇宙開拓史』での、重力の差異による構造密度の違いによる“力”の差が判り易いですな。
転生ものは、ムアコックの「エターナル・チャンピオン」シリーズが有名ですね。こちらは、強大な力(武器)を持たせられるがそれ相応の強力な制約が課せられています。流石、秩序と混沌の調和を図る「天秤の戦士」です。バランスがいい。
それに対し、大抵の“異世界チート”ものというのが、
それまでのしがらみから逃れた場所でよく判らない内に授かった訳の判らない力を奮って痛快に無双する―と思って貰って、ほぼ間違いがありません。
文責担当は力の由来が説明されて(※神様の手違いで誤って死なせてしまったので別の世界で新たな生を送らせて貰え、その際に、お詫びとして新たな生が過ごしやすいように祝福を頂く―とか。これも結構多い)いる作品は割りとよく読みますが、あまりに雨後の竹の子の如く濫立し過ぎて、ちょっと食傷気味です…