ライトノベル作家の兄とイラストレーターの妹を取り上げた『エロマンガ先生』という作品がありまして、“エロマンガ”はイラストレーター(妹)のペンネームです。
作中にライトノベルを愛する本屋さんの店員が、ラノベをバカにするような発言をした女子中学生を“ラノベ地獄”に沈めるというか填めるというか、引きずり込むように仕込む展開があります。
要は大変面白くて一冊読了しても次の巻本を手にせずにはいられないシリーズ作品を紹介するというのですが、
紹介された本が全て、長く中断されている作品ばかりだということ。文責担当も頷けるラインナップで、いつまで経っても続巻が出ないという飢餓感はそうとうなものばかりですよ。いや、高畑京一朗先生は、マジなんとかして下さい…
『マリア様がみてる』という作品も紹介されているのですが、こちらはちゃんと完結しているのですが、
「10巻までしかない」とか「『パラソルをさして』だけ抜いて貸してやろう」という場面があるのです。
さて、通称『マリみて』は基本一冊完結のエピソード連作シリーズですが、十冊目の『レイニーブルー』と十一冊目の『パラソルをさして』は初の前後編になっておりまして、凄まじく次が気になる引きになっており、上記の諸行は正に悪魔の如き仕業となっております。この悪魔めッ。
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文責担当が同シリーズを読み始めたのは、結構巻数が進んでからでした。店員さんのお勧めコーナーで先ずは一巻を手にしまして見事にハマり、次から三冊ずつ購入して行った結果、
夜、旅先の田舎のホテルのベッドの上で煩悶し、
翌日、田舎の本屋の品揃えに殺意を覚えるという始末…
いや、偶々日程が重なってまして… 地獄を見ました… 友よ友よ―…
―まぁ、正直、買うにしても借りるにしても、絶妙な巻数であると云わざるを得ません。
ある古本屋で、「10巻お試しセット!」と称して同作品の初期刊セットが売られているのを見た時は、なンたる悪逆非道な残酷な振る舞いをするのだろうと戦慄しましたよ古○市●東豊中店。
ちなみに、『マリア様がみてる』はTVアニメ化に実写映画化もされてます。
高畑作品は『タイムリープ』が映画化されており、原作は上下巻できちんとまとまってます。コレはねッ。