アート運転代行大阪
大阪府公安委員会認定 第620292号
「シュメニ」。馬車のステップという意味の言葉だそうです。
駅馬車の時代、長く旅をともにしていても、そのステップを踏んで馬車を降りたら、もう二度と逢うことは叶わない、今生の別れを意味し、転じて、その際に酌み交わす別れの酒を差すそうです。
もしかしたら発音表記がちょっと違うかもしれません。
はてさて、このシュメニ、教えてくれたのは件のコジャック刑事部長ことヤヴォルスキー氏。
一息に飲み干すのが作法だそうですが、その際に使われのがほぼウォツトカ。所謂ウォッカです。
大体において寒い国の酒というのは手っ取り早く暖まる手段なので、総じてアルコール度数が高い。
出されたのは65度でした。
作法とあれば仕方なし、と、一気に呑んだのですが、魂に火が点く温度ではないにしても、喉を焼くには十分。干したあと、火を吐かんばかりにカッと呼気を吐き出して、ウォツトカグラスをテーブルにタンと置きましたれば、
「結構呑るやン」とばかりに新たに杯に注がれる始末。
(一杯だけちゃうンかい??)と呆然としつつも、
NOと言えない日本人、覚悟を決めて、またしても一息に杯を空にしましたが、腐って(ませんが)もウォツトカ。魂に火が点く前に命が燃えそうになりました。
もう注がれては適わないので、グラスは手元に隠し持ちました。
翌日のプラハは素晴らしかったけど、気分は最悪でした。
スワロフスキーの梟買ったった。